研究

自律移動ビークル

自分で考え障害物を避け、自分で目的地まで移動して行く、自律移動ロボットの開発は社会から開発が求められるシステムです。
車の自動運転は、車メーカー(トヨタ・ホンダ・日産)など大きな資本の元、また電気自動車メーカーのテスラ、IT起業のグーグルなどが、次世代の車の開発のために、開発競争を繰り広げています。
大学なのど研究機関では、とても資本力で劣り、勝ち目はありません。
そこで、小型のビークルを開発し、そのビークルに自律移動の機能を設けることで、研究を進めています。
その開発の一環で、つくばチャレンジ、IGVC(Intelligent Ground Vehicle Competition)に、開発したビークルを出場させることで、 他の大学・研究機関とともに、技術開発を切磋琢磨し向上させています。

2018年度は、6月1日〜6月5日にアメリカ・ミシガン州オークランド大学で行われたIGVC 2018 (Intelligent Ground Vehicle Competition)に 法政大学チームとともに参加しました。

今年は、
・Design Competition
(開発した自律移動ビークルを英語によるプレゼンテーションを行い、評価する競技)
・IOP Challenge
(JAUSと呼ばれる無人走行車のための通信プロトコルを使った競技)
・Auto-Nav Challenge
(芝生の地面の上に引かれた白線内を、置かれた障害物を避けながら走行する競技)
の3部門の競技に参加しました。

結果は
・IOP Challenge部門 : 1位
・Design Competition部門 : 4位
・Auto-Nav Challenge部門 : 4位
・最初に出場審査を通過したチームに送られる First Qualify賞
・Grand Award(各部門の総合得点) : 1位
(今年は2校が同じポイント数を獲得し、法政大学のチームとBluefield State Collegeの2校が同率総合優勝)
となりました。

表彰式の際の写真(写真左側)

競技終了後、自律移動ビークルとともに


次世代車いすの開発

平成28(2016)年版の高齢社会白書によると、日本の高齢者数は3,459万人だそうです。
日本の総人口は1億2,693万人であるため、高齢化率は27.3%です。
このような統計では、65歳以上を高齢者と扱うのですが、つまり全人口の4人に1人以上が、65歳以上という状況になっています。 一般に「高齢化社会」というのは高齢者が全人口の7%〜14%の事をいいます。 また「高齢社会」は14%〜21%の事をいい、21%以上を「超高齢化社会」といいます。
2016年現在の日本の高齢化率を見ると27.3%ですので、日本は高齢化社会をすでに通過し、「高齢社会」となっていることがわかります。高齢白書を引き続き見ると将来の予想も書いてあります。
2065年には2.6人に1人が65歳以上で、4人に1人が75歳以上という状況になるという予想をしています。すごい状況が予想されています。
この状況に対して政策的に手を打たなければならないのはもっともですが、研究者としてできることは何でしょうか。

高齢者が、生き生きとした暮らしを営み、自立した生活ができていれば、高齢者も生産的な経済活動に参加出来るでしょう。
また、若者たちも介護などに悩まなくてすみ、自身の経済活動に専念出来ることでしょう。
そこで、高齢者になると衰えていく体の機能を補助していくシステムの開発を行っています。
そして、足腰が弱った人たち向けには、次世代の車いすなどを研究しています。


色覚異常補助システム

男性の約8%(日本人男性の約5%)は色覚異常(いわゆる色盲)です。

色覚異常は、遺伝的に発生するため、治療することが出来ません。
そのため、健康な人が見ている一般色覚型の風景とは、違う風景を見ています。
特に困ったことに、本来別々の色であるのに、同じ色に見えてしまうことがあります。

例えば、焼き肉をするとき、「焼けた肉と」と、「焼けていない肉」で、同じ色に見えてしまい、 焼けたかどうかの判別がつかなかったりするそうです。
また、色覚異常に配慮されていない色で示されたサインは、 色覚異常者へは意図したとおりに伝わらなかったりする場合が多々あります。

この研究では、色覚異常者の補助するシステムを開発しました。
一般型色覚 一般色覚型の見え方
1型2色覚型 1型2色覚型
2型2色覚型 2型2色覚型